プロローグ
「お前達が新しい校則を作れ」
それは、昼休みに流れた校内放送だった。
昼休み後の授業は全てそれに対しての説明に変わり、それに関してのプリントが配布される。ざわめく生徒達。
プリントの下の方にはキリトリ線があり、アンケート形式で構成されていた。提出は強制。
次の日にはそのアンケートは回収されたが、それにまともに答えた者など皆無だ。
ある者は”授業中居眠り可”、ある者は”週休六日制”、果ては”そもそも学校なんていらない”と書くものまでいた。
しかし生徒達は知る由もない。次の日から、それらの校則が採用されていくことになろうとは。
配られたプリントの上には、太い字で、”学校カイゼン計画”と書かれていた。